月別アーカイブ: 2014年12月

変数・フラグの使い方

『インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5(以下CF2.5)』には『変数』と『フラグ』という、ゲーム作成に欠かせない2つの大事な機能があります。
今回は、その『変数』と『フラグ』について簡単ではありますが解説したいと思います。
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CF2.5で作成したアプリにアンチウイルスソフトが反応してしまう場合

『インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5(以下CF2.5)』や前身のソフトである『Multimedia Fusion 2(以下MMF2)』で作成したアプリ、特にWindows用exe形式で、アンチウイルスソフトが反応してしまうことが度々起こります。
ビックリするかもしれませんが、もちろん誤検出なので、そんなに心配することではないのですが、CF2.5/MMF2の設定によって防げるケースもあるので、今回はその方法をご紹介します。

■『stdrt.exe』が誤検出されてしまうケース
CF2.5/MMF2製のexeを実行すると、『stdrt.exe』というファイルがウイルスとして検出されることがあります。

『stdrt.exe』はビルドの種類を『Windows EXE アプリケーション』や『Windows スクリーンセーバー』に設定した時に、『アプリケーションプロパティ』の『ウィンドウ』タブにある『ランタイムを圧縮』を有効にすると、ビルドした実行ファイルに内蔵されるようになっています。
ビルドしたexeを実行すると、『stdrt.exe』がWindowsのテンポラリフォルダへ吐き出される仕組みとなっており(終了後自動的に削除)、この動作がウイルスと判定されているものと推測されます。
『ランタイムを圧縮』を無効にすると『stdrt.exe』は作成されなくなるので、基本的にこのオプションは無効のままにすることを推奨します。無効にすると、有効時よりファイルサイズが約300KBほど増加しますが、昨今のPCであれば大して問題は無いでしょう。

もう一つ、『stdrt.exe』が作成されることの弊害として、Windows 7/8/8.1では実行中のアプリケーションをタスクバーにピン留めする機能がありますが、『ランタイムを圧縮』を有効にしてビルドしたアプリケーションは、実行中のアプリケーションをピン留めすると、『stdrt.exe』へリンクされてしまうことになります。前述の通り、『stdrt.exe』はアプリケーション終了後に自動的に削除されてしまうので、次回以降タスクバーのアイコンをクリックしても実行できない、という状態に陥ってしまいます。こちらも『ランタイムを圧縮』を無効にすることで解決することができます。

■mfxファイルが誤検出されてしまうケース
拡張子が『.mfx』のファイルがウイルスとして検出される場合もあります。mfxファイルはオブジェクト(エクステンション)のファイルです。例えば『kcmouse.mfx』がよく誤検出の対象となりますが、これはエクステンションの『Mouse object』です。こちらはユーザー側が設定で回避できる要素はあまりないので、あまりに検出が続くようであればそのオブジェクトの使用を中止することも検討して下さい。別のオブジェクトに類似機能があればそちらで代替す2ることもできるかもしれません。

根本的な解決は、各アンチウイルスソフトメーカーに誤検出だと認識してもらってデータベースに反映してもらうことですが、もし海外製ソフトなどで連絡が難しい場合は、公式サイトのユーザーサポートまたは当ブログへご一報頂ければ対応いたします。

CF2.5 ビルド283.5公開

CF2.5のビルド283.5へのアップデートが公開されました。アップデータには本体の更新以外に各種エクスポーターの更新も含まれています。CF2.5無料版のアップデートも配信されています。CF2.5の上部メニューの『ヘルプ』→『アップデートを確認』を実行するとアップデートすることができます。
※今回のバージョンより、アップデートの受信が何度でも行えるようになりましたアップデート後にエクスポーターを購入し新規インストールした場合、ツール上の表記は最新でも、エクスポーター部分だけ古いままとなるので、再度アップデートする必要がありますので、再度実行して下さい。

本家Clickteamより修正点のリストが発表されています。今回は数が膨大なため、日本語訳は後日ご案内させて頂きます。ご了承下さい。
http://www.clickteam.com/webftp/files/mmf2/ChangeLogs/283.5.final.txt

※2014-12-21追記
修正点のリストの日本語訳が公開されました。
ビルド 283.5 変更ログ|Clickteam 公式サイト

※iOS Exporterをご利用の場合は、XCodeにてアプリケーションをビルドする前にはProject / Cleanを実行して下さい。
※ご自身が作成しているアプリケーションのmfaファイルのバックアップは忘れずにお取り下さい。