「ガイド・チュートリアル」カテゴリーアーカイブ

SWF(Flash)エクスポーターで作成したアプリを自分のサイトで公開する方法

今回は、2015/02/12に発売されました『SWF エクスポータ for Clickteam Fusion 2.5(以下SWFエクスポーター)』で作成したFlashアプリケーションを自分のウェビサイトで公開する方法をご紹介します。

SWFエクスポータの製品情報はこちら
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HTML5エクスポーターで作成したアプリを自分のサイトで公開する方法

今回は『インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5(以下CF2.5)』の『HTML5エクスポーター』で作成したアプリケーションを自分のウェブサイトで公開する方法をご紹介します。
『HTML5エクスポーター』で作成したアプリケーションを公開するには、以下の2種類の方法があります。
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変数・フラグの使い方

『インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5(以下CF2.5)』には『変数』と『フラグ』という、ゲーム作成に欠かせない2つの大事な機能があります。
今回は、その『変数』と『フラグ』について簡単ではありますが解説したいと思います。
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CF2.5で作成したアプリにアンチウイルスソフトが反応してしまう場合

『インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5(以下CF2.5)』や前身のソフトである『Multimedia Fusion 2(以下MMF2)』で作成したアプリ、特にWindows用exe形式で、アンチウイルスソフトが反応してしまうことが度々起こります。
ビックリするかもしれませんが、もちろん誤検出なので、そんなに心配することではないのですが、CF2.5/MMF2の設定によって防げるケースもあるので、今回はその方法をご紹介します。

■『stdrt.exe』が誤検出されてしまうケース
CF2.5/MMF2製のexeを実行すると、『stdrt.exe』というファイルがウイルスとして検出されることがあります。

『stdrt.exe』はビルドの種類を『Windows EXE アプリケーション』や『Windows スクリーンセーバー』に設定した時に、『アプリケーションプロパティ』の『ウィンドウ』タブにある『ランタイムを圧縮』を有効にすると、ビルドした実行ファイルに内蔵されるようになっています。
ビルドしたexeを実行すると、『stdrt.exe』がWindowsのテンポラリフォルダへ吐き出される仕組みとなっており(終了後自動的に削除)、この動作がウイルスと判定されているものと推測されます。
『ランタイムを圧縮』を無効にすると『stdrt.exe』は作成されなくなるので、基本的にこのオプションは無効のままにすることを推奨します。無効にすると、有効時よりファイルサイズが約300KBほど増加しますが、昨今のPCであれば大して問題は無いでしょう。

もう一つ、『stdrt.exe』が作成されることの弊害として、Windows 7/8/8.1では実行中のアプリケーションをタスクバーにピン留めする機能がありますが、『ランタイムを圧縮』を有効にしてビルドしたアプリケーションは、実行中のアプリケーションをピン留めすると、『stdrt.exe』へリンクされてしまうことになります。前述の通り、『stdrt.exe』はアプリケーション終了後に自動的に削除されてしまうので、次回以降タスクバーのアイコンをクリックしても実行できない、という状態に陥ってしまいます。こちらも『ランタイムを圧縮』を無効にすることで解決することができます。

■mfxファイルが誤検出されてしまうケース
拡張子が『.mfx』のファイルがウイルスとして検出される場合もあります。mfxファイルはオブジェクト(エクステンション)のファイルです。例えば『kcmouse.mfx』がよく誤検出の対象となりますが、これはエクステンションの『Mouse object』です。こちらはユーザー側が設定で回避できる要素はあまりないので、あまりに検出が続くようであればそのオブジェクトの使用を中止することも検討して下さい。別のオブジェクトに類似機能があればそちらで代替す2ることもできるかもしれません。

根本的な解決は、各アンチウイルスソフトメーカーに誤検出だと認識してもらってデータベースに反映してもらうことですが、もし海外製ソフトなどで連絡が難しい場合は、公式サイトのユーザーサポートまたは当ブログへご一報頂ければ対応いたします。

CF2.5で作成したアプリを販売するためにしなければならない作業

今回は、ブログへのコメントでありました、『CF2.5で作成したアプリを販売する場合に、しなければならないこと』について解説したいと思います。
公式サイトの製品比較ページには『ロイヤリティフリーの商用ランタイム ランタイム配布許諾契約書に準拠』や『ロイヤリティフリー、ロゴおよびクレジット表示不要で商用配布 ランタイム配布許諾契約書への準拠なし』と書かれていますが、それらが具体的にどういったことなのか説明します。当ツールの購入を検討されている方で「このツールで作成したゲームは販売できるのか?」と気になっている方も、是非ご覧下さい。

■CF2.5のエディションによってやることが異なる
CF2.5には『フリー(無料)版』、『スタンダード(通常)版』、『デベロッパー版』の3つのエディションがありますが、エディションによって内容が異なります。

  • デベロッパー版:『Clickteam Fusion 2.5 ランタイム配布許諾契約書』への準拠の必要なし。ロゴ、クレジットの表示義務なし。
  • スタンダード版:『Clickteam Fusion 2.5 ランタイム配布許諾契約書』の準拠の必要あり。ロゴ、クレジットの表示義務あり
  • フリー版:『Clickteam Fusion 2.5 ランタイム配布許諾契約書』の準拠の必要あり。ロゴ、クレジットの表示義務なし。

■『Clickteam Fusion 2.5 ランタイム配布許諾契約書(以下『ランタイム配布許諾契約書』)』とは
『ヘルプ』『作成したアプリケーションの配布』内にあります(後日公式サイト上にもアップロードされる予定です)。これから解説する販売に際しての必要事項が記載されています。各エクスポーター毎にそれぞれ存在しているので、ご自身が作成したアプリケーションのプラットフォームに該当するライセンス文書を参照してください。

※2014-12-14追記
『ランタイム配布許諾契約書』が公式サイトのダウンロードページより閲覧可能になりました。製品未購入の方で確認したい場合はこちらよりご覧下さい。

– インディゲームクリエイター ファイルダウンロード|Clickteam 公式サイト
http://www.clickteam.jp/download#download_3

■デベロッパー版
CF2.5シリーズ最上位のエディションであり、特に何かをする必要もなく、作成したアプリケーションを販売することができます。

■フリー版
フリー版はHTML5アプリケーションにしかビルドすることができませんが、CF2.5のロゴ画像が作成したアプリケーションのローディング画面に強制的に挿入されるため、こちらもそれ以上のことをする必要なく商用利用することができます。

■スタンダード版
作成したアプリケーションを販売する場合は、『Created With Clickteam Fusion 2.5』ロゴ画像を、アプリケーション内に、また製品パッケージが存在する場合は、パッケージにも表示する必要があります。
また、Clickteamのコピーライト表示を、マニュアルのコピーライト表記セクションに追加する必要もあります。

ロゴ画像はディスクに収録されていると『ランタイム配布許諾契約書』には記載されていますが、実際には収録されていませんので、公式サイトのダウンロードページよりダウンロードして下さい。

※2014年11月30日現在、エクスポーターのライセンス文書にはロゴの表示義務について書かれてありませんが、ツールの表示言語を英語に設定して、英語版のライセンス文書を見ると記載されており、実際には必要となります。大変申し訳ありません。
Android、iOSで表示する必要のあるロゴ画像は以下の場所にあります。

    CF2.5本体がインストールされているフォルダの

  • iOS: Data/Runtime/iPhoneフォルダ
  • Android: Data/Runtime/Androidフォルダ

アプリケーション内に表示するロゴはクレジット表記画面、オープニング画面またはエンディング画面に表示する必要があります。実際にはすぐに判るようにスプラッシュ画面(オープニング画面)に表示している場合が多いです。

パッケージに表示するロゴについては『ランタイム配布許諾契約書』にはサイズや位置などが細かく説明されていますが、「ロゴ自体は判る様に表示しなければならないが、あなたの作品がClickteamの著作物だと誤認されるほどに目立たせる必要はない」ということに注意しておけば大丈夫です。

もちろんフリーで配布する場合にはロゴの表示は不要です。それ故にロゴは強制表示ではなく自分で追加する形になるので、ある程度表示方法には自由があります。

Iniオブジェクトでセーブデータを保存する

プレイヤーの出したスコアや、ゲームの進行状況をセーブデータとして外部に保存するには、『Iniオブジェクト』を使用します。
今回はIniでデータの保存・読み出しを行う方法と、CF2.5のIniオブジェクトの仕様について解説します。

※INIオブジェクトの説明はヘルプにも記載されていますので、そちらも併せてお読みください。

※2017-05-04追記
相対パス(.\)を使用してファイルを指定する際の注意点について解説記事を投稿しました。

Iniオブジェクトでセーブデータを保存する際の注意点

※2015-07-21追記
消失していたサンプルプログラムおよび画像を復活させました。

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CF2.5のゲームは『タイマーベース』ではなく『フレームベース』で作ろう

※本記事は、『インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5 無料版』をダウンロードして下さったユーザーへ向けて配信されたメールマガジンに掲載されたものと同内容ですが、重要なので本ブログでも改めてご紹介します。
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インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5無料版について

『インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5(以下CF2.5)』には、体験版に相当するエディションとして『無料版(フリーエディション)』があります。
無料版は製品版と比べて大幅な機能制限と『HTML5アプリケーション』にしかビルドすることができない、という違いがありますが、無期限にご使用頂けます。

無料版のダウンロードはコチラ!

– インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5 無料版|Clickteam 公式サイト
http://www.clickteam.jp/product/clickteam-free

注:無料版でHTML5アプリケーションにビルドするためには、『Microsoft Visual Studio 2012ランタイム』が必要です。

– Download Visual Studio 2012 更新プログラム 4 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ from Official Microsoft Download Center
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30679

■無料版と製品版の違いについて
無料版には製品版と比べて以下の制限があります。

– エディタで編集可能なアプリケーションは 1 つに限定されます
製品版では複数のmfaファイルを同時にロードして編集することができます。

↑無料版では2つ以上のアプリケーションを同時にロードすることはできない。

– 1 アプリケーションにつき作成可能な フレームは、3 つまでに限定されます
製品版ではフレームの数に制限はありません。

↑無料版では3つまでしかフレーム(アプリケーションにおける場面の単位)を作成することができない。

– 1 フレームにつき、作成可能な背景オブジェクトは 100 個まで、非背景オブジェクトは 30 個までに限定されます
フレームエディタの左のオブジェクトリストでの数です。フレーム上に配置できるオブジェクトの数の制限ではありません。

↑背景オブジェクト:『背景』『クイック背景』(赤枠で囲ったオブジェクト) 非背景オブジェクト:それ以外のオブジェクト

– 1 フレームにつき、作成可能なイベント数は 150 までに限定されます
製品版ではより多くのイベントを作成することができます(明確な上限はありませんが、10000行程度はOK)。

↑無料版では150行までしかイベントを作成することができない。

– グローバルイベントおよびオブジェクトのビヘイビアは利用できません
製品版では複数のフレームで共通のイベントとして動作する『グローバルイベント』やオブジェクト内にイベントを設定することができる『オブジェクトイベント(ビヘイビア)』を利用することができます。

↑グローバルイベント

↑オブジェクトイベント

– 利用可能なオブジェクトの種類は限定されています
製品版ではより多くの様々な種類のオブジェクトを利用することができます。

– エクステンションマネージャーから他の種類のオブジェクトのインストールはできません
製品版では『エクステンションマネージャー』を使って、主に海外のユーザーが作成したサードパーティー製オブジェクト(エクステンション)をダウンロードして機能を強化することができます。

↑エクステンションマネージャー画面

– ピクチャエディタで画像をエクスポートできません
製品版ではピクチャエディタの画像をファイルとして出力することができます。

– データエレメンツエディタでサウンドや音楽ファイルをエクスポートしたり、入れ替えることはできません
製品版では『データエレメンツ』にて、アプリケーションで使用されているサウンドを手軽に差し替えたり抽出したりすることができます。

制限を超えると警告表示が出ます。制限を超えたままですと、殆どの項目がグレーアウトし、編集が不可能になります。

グレーアウトしている項目の中には、無料版としての制限の他に「HTML5アプリケーションでは非対応」であるために選択できなくなっているものもあります。

↑例:HTML5アプリケーションでは『音楽を再生(MIDIの再生)』は利用できない。『サウンドを再生』で、WAVやOGGファイルを再生することで代替可能。

HTML5アプリケーションとして作成しているが故に利用できない機能は、製品版でHTML5アプリケーションを作成する場合でも同じように利用不可能なのでご注意下さい。
また、同梱されているチュートリアルは『Windows EXE アプリケーション』として動作させることを前提として書かれているものなので、HTML5アプリケーションでしか作成することができない無料版では多少異なる部分があります。